最高に当たり前な自己完結

最後の休みの日をなんとなくダラっと終わっていくのが嫌で、夜になって柄にもなくジョギングに出かける。服装は、ユニクロで安く買ったウインドブレイカー。購入日、今日。「さあ走るぞー」と張り切って出かけたものの、日々の運動不足のせいですぐにウォーキングに変わる。

大通りに沿って15分くらい走り続けると、幅がめちゃめちゃ広い川に架かった長い橋にたどり着く。たぶん、渡りきるのに(誇張なしで)15分くらいかかる。それくらい本当に長い。

走れども走れども終わりが見えず、心が折れそうになってくる。

 

まるで人生。今まで通り過ぎた道が過去で、目の前に繋がる道が未来。あとどれだけ走れば終わりが見えるのか。

「もう引き返したい...」そう思った時、1つの考えが生まれた。

「ここで引き返したとしても、自分は過去に戻るのではなく、未来へ向かうのではないか。」

過去に戻ることはできないから、至極当然のことを思ったまでだ。

けれども、これまで走ってきた道を振り返って一度引き返すことも、例えばこの橋から川へダイブすることも、まっすぐ走り続けるのと同じ、「未来へ進むこと」なんじゃないか。

後ろへ戻るのも良いし、思い切って既定路線から落伍するのも良い。

このまま走り続けるだけが未来へ進むことじゃないんだと、慣れない運動のせいで頭がフラフラになりながらたどり着いた結論。

当たり前すぎてなんの感動もないようで、今の自分を勇気付けてくれる考え方でもあった。

今日は一度引き返して、明日また今日よりも先に進むのも良い。もう二度とこの場所に戻ってこなくても良い。

自分が向かう先は、自分で決める。